Vol.6 「育てることは、愛すること」家庭菜園で子どもと育つ暮らし

子どもが生まれて、人生を“育て直す”ような気持ちに

東京都内の広告会社で働いていた佐藤さんは、現在4歳の息子・悠馬くんと、夫とともに長野県の山あいで暮らしています。築50年の古民家をリノベーションし、庭の一角には約30平米の菜園スペース。季節ごとに約15種類の野菜を育て、日々の生活の一部として家族全員で畑に関わっています。

子どもが生まれて、“このままでいいのか?”と人生を立ち止まって考えました。まずは暮らしを整えようと、都会を離れる決断をしました。

野菜づくりは、親子の“学び場”

移住後、家庭菜園を始めた佐藤さん。最初はミニトマトとバジルからスタート。「種まきって何?」という状態からのスタートでしたが、芽が出た時の感動は今も忘れられないそうです。

息子の悠馬くんも、毎朝の“おはよう野菜”タイムが日課。水やりと収穫を担当しながら、野菜の成長を見守る日々です。

野菜も子どもも、手をかけて見守って、失敗も含めて育てていくものなんですよね。

完璧じゃないから面白い。育児と家庭菜園の共通点

思い通りにいかないのが、育児も菜園も共通点。

「去年はニンジンが芽も出ず全滅でした。でも、それを“失敗”で終わらせずに、息子と一緒に原因を探して、次の対策を話し合う時間が大切なんです」と佐藤さん。

育てるって、管理することじゃない。その存在に寄り添うこと。

家庭菜園がもたらす“食育”と“心育”

収穫した野菜は、日々の食卓へ。包丁が使えない悠馬くんも、ちぎったレタスを並べたり、トマトを数えたりと“料理係”として参加。

「これは僕が育てたんだよ!」と話す息子の姿に、佐藤さんは育てる喜びを実感します。

“いただきます”の重みが変わりました。育てた経験があるからこそ、命をいただく意味がわかるようになるんです。

SNSで「完璧じゃない共育」を発信

佐藤さんはInstagramで、家庭菜園と育児の様子を発信。失敗談も包み隠さず紹介し、「完璧じゃない育児」に共感の声が集まっています。

「“うちも始めました!”って言ってもらえると、自分の経験が誰かのきっかけになれた気がして嬉しいですね。」

地域との関係が“子育ての安心感”に

田舎暮らしでは「ご近所さんとのつながり」が自然と生まれると言います。野菜を交換したり、地域の収穫祭に呼ばれたり。高齢の方から野菜づくりを教わることも。

“見守られている”って、育児にはすごく大事な要素だと思うんです。東京では感じられなかった安心感があります。

「育てる暮らし」は誰にでもできる

佐藤さんに、これから家庭菜園を始めたい方・子育て中の方へメッセージをいただきました。

プランターでも、豆苗でもいいんです。何かを“育てる”体験を、ぜひお子さんと一緒にしてみてください。 育児に大切なのは、立派な成果じゃなくて、寄り添って育てるプロセスです。

参考リンク

家庭菜園におすすめの野菜ランキング

家庭菜園を始めるとき、「何を育てたらいいの?」という疑問を持つ方は多いはず。ここでは、初心者にもおすすめされている人気野菜をランキング形式でご紹介します。

\育てやすさと収穫の楽しさで大人気!/
初心者に最も選ばれているのはミニトマト。プランターでも育てやすく、収穫期間も長いのが魅力です。

家庭菜園 人気野菜ランキング TOP8(初心者向け)

  1. ミニトマト:育てやすく、子どもにも大人気。味も濃くて家庭菜園の王道。
  2. ピーマン:病害虫に強く、長期間収穫が楽しめます。
  3. ナス:育てるのは少し手間ですが、たくさん実ります。
  4. きゅうり:毎日観察できて成長も早く、育てがいあり。
  5. じゃがいも:掘る楽しさが魅力。親子で「宝探し」感覚。
  6. にんじん:発芽にコツがいるが、土の中で育つ楽しみが◎。
  7. 枝豆:夏にピッタリ!ゆでておやつにも最適。
  8. バジル:香りがよく、料理のアクセントに重宝。

ポイント:まずは「ミニトマト」「じゃがいも」「バジル」など、育てやすく失敗しにくいものから始めるのがオススメです。

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